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創業安政6年のそば処「上野蓮玉庵」(台東区)

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「蓮玉庵」は、不忍池近くの二階建ての木造建物で、看板も外観も昔風の面影を残し、内部は壁や床には御影石を用い、壁には数百年前のものと思われるそばちょこが並んでおり楽しませてくれる。

創業は安政6年(1859年)と言われており7代目が暖簾を引き継いでいるということで、お客には小説家や永六輔氏なども訪れており、今は鈴本演芸場が近いこともあり噺家も多いようです。

 

そばは、少し太めでコシがあり、そばつゆは太めのそばに合う濃いめのつゆ。今回は名物の「古式そば」(写真)を注文。

古式そばは、昔のせいろに似た三段重ねで、2枚にはせいろそばが盛られ、残り一枚にユズやゴマなどの季節ごとの変わりそばが盛られ、今回はわさびそばでした。

 

お昼にお邪魔したとき、4人ほどのお年寄りが板わさを肴に菊水の 冷酒を楽しんでいましたね。ご近所のご老人と思いますが、お馴染みさんのようです。

東京都台東区上野2-8-7
☎03-3835-1594
定休日:月曜

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東京台東区蕎麦店「上野 蓮玉庵」
昔風の面影を残すお店の入口
東京台東区蕎麦店「上野 蓮玉庵」古式そば
名物の「古式そば」

 

砂場直系のそば処「巴町砂場」(港区)

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東京屈指の歴史を誇る砂場直系のお店で、江戸時代から数えると16代目となる老舗のそば処「巴町砂場(ともえちょうすなば)」。

そば粉は北海道産が中心で、細めの二八そばに薄口のつゆが合います。

 

薄口のつゆは、昔虎ノ門にあった時から変わっていないそうで、当時、店の周囲はお寺さんが多く僧侶の口に合わせたものが引き継がれているということのようです。

ここは元祖とろろそばが看板メニューで、「趣味のとろろそば」として提供。夏はアナゴ天そばがお勧め。

東京都港区虎ノ門3-11-13
☎03-3431-1220
定休日:土曜・日曜・祝日
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東京港区蕎麦店「巴町砂場」
入りやすさが感じられる入口
二八のせいろ

 

石臼挽きの十割そば「大川や」(千代田区)

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千代田区千鳥ヶ淵は桜の名所として知られていますが、手打ち蕎麦処「大川や」は千鳥ヶ淵近くにお店を構えるこじんまりとしたお店です。

ゆったりとしたカウンター席は「ビモンガ(外国産)」の厚い一枚板を用いており、落ち着いた重厚な感じを醸し出しています。

 

そば粉は茨城産を使った手打そばで、お店入り口脇にそば打ちの作業場と石臼が備えてあり、打ち立てのそばを提供しており、訪れた時には石臼で挽いている光景が目に入りました。

注文した十割そばの「せいろ」は、細麺でコシのきいた美味しいそばで、かすかに鼻に抜けるそばの香りが新鮮でしたね。

そばのメニューは、せいろをベースにした5種類ほどですが、そばへの思い入れが感じられるメニューです。

千代田区九段南3-4-2(地図)
JR市ヶ谷駅から徒歩8分ほど
☎03ー3234ー8887

営業時間:11時~15時、17時30分~22時
定休日:日曜・祝日

 

東京都千代田区蕎麦店「大川や」
お店の入口
東京都千代田区蕎麦店「大川や」店内
カウンター席の重厚感が映える店内
東京都千代田区蕎麦店「大川や」せいろそば
せいろそば

 

天もりを考案したそば処「室町砂場」(中央区)

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日本橋「室町砂場」は、砂場の暖簾分けで独立したお店で、高輪から日本橋に移転した明治2年を創業の年としている老舗の蕎麦屋で、日本橋の本店と赤坂の支店の2店で営業。

店内は純和風作りで、坪庭を望む1階は落ち着いた雰囲気、腰を据えてお酒を楽しめる雰囲気。

 

そばは、一番粉だけを使った白い更科粉を卵でつないだざるそばと、一番粉で打った黒めのもりそばがベース。

室町砂場は「天もり」を考案したことでも知られており、エビのかき揚げが入った甘辛の温かいつゆに、冷たいそばをからめて食べるもので、かき揚げの香ばしさが加わった美味しいおそば。

お値段は少し高めですがおススメの逸品です。

☎03-3241-4038
中央区日本橋室町4-1-13  定休日:日曜・祝日

 

東京日本橋蕎麦店 室町砂場
趣のあるお店の入口
東京日本橋蕎麦店 室町砂場
甘辛の温かいつゆでいただく天もり

 

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