南伊豆

ハマユウ咲く夏風景「田牛海岸」(下田市)

伊豆の情景 南伊豆

下田市「田牛海岸」のサンドスキー場脇に咲く「ハマユウ」(正式和名はハマオモト)は、ヒガンバナ科の多年草で、日当たりの良い場所を好み、温暖な海浜で見かけられる海浜植物です。

伊豆では7月~8月が開花時期となり、花の形はヒガンバナに似て白く細長い6枚の花被をつけ、高さ50~100㎝ほどに成長し、夕方から咲初め深夜に満開になります。

 

海浜植物といわれるように海岸の砂地を好み、写真のサンドスキー場脇の傾斜地に群生しています。石碑にはハマオモトと刻まれていますがハマユウのことです。

伊豆の砂浜の海岸にはよく見られましたが、海水浴場の開設などで減少し、今では田牛海岸のハマユウは貴重な存在となっています。

 

群生地は狭いですが、青い海と白いハマユウのコントラストは、夏を代表する花風景です。

田牛海岸のサンドスキー場は、テレビの旅番組でも良く紹介されますのでご存知の方も多いと思います。

お隣の「龍宮窟」(当ブログで紹介)も良くテレビで紹介される観光スポットです。

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下田市「田牛海岸」海岸からサンドスキー場を望む
田牛海岸(前方に見えるのがサンドスキー場)

 

下田市「田牛海岸」天然記念物「ハマオモト」自生地記念碑
天然記念物ハマオモトの石碑
下田市「田牛海岸」ハマユウ越しに海岸を望む
海岸を望む
下田市「田牛海岸」ハマユウ
ハマユウ(正式和名はハマオモト)
下田市「田牛海岸」ハマユウとサンドスキー場
ハマユウとサンドスキー場

 

夕日に染まる岬の「ユウスゲ」(南伊豆町)

伊豆の情景 南伊豆

伊豆半島先端の石廊崎近くにある「あいあい岬(愛逢岬)」は、男性的な西海岸の海岸美を堪能できる観光スポットですが、「ユウスゲ」の群生地としても良く知られています。

7月末から8月初旬に咲くユウスゲは、6枚の黄色の花弁をつけたユリ科の植物で、夕方に開花し翌日の昼頃には花が閉じることからこの名がついています。

 

あいあい岬から見下ろす男性的な西海岸が夕景に染まる光景も見事ですが、夕日を背景にして咲く可憐なユウスゲの情景は見応えがあります。

階段を登り切ったところの「ユウスゲ公園」は、若人の訪問を意識した小さな釣鐘が設置されおり、カップルが記念撮影している光景を良く見かけます。

 

歩いて数分の場所に「南伊豆ジオパークセンター」があり、駐車場から透明度抜群の海岸と知られている「ヒリゾ浜 ⇒関連記事はこちら」を見下ろすことができます。

ユウスゲ情報は「南伊豆観光協会のホームぺージにも掲載されていますのでご覧ください。

 

南伊豆町「あいあい岬」ユウスゲ公園登り口
あいあい岬のユウスゲ公園入口
南伊豆町「あいあい岬」群生するユウスゲ
群生するユウスゲ
南伊豆町「あいあい岬」ユウスゲの近接撮影
ユウスゲ
南伊豆町「あいあい岬」夕日とユウスゲ
夕日とユウスゲ(ストロボ使用)
南伊豆町「あいあい岬」夕景に咲くユウスゲ
夕日に染まるユウスゲ

 

アジサイの花園「下田公園」(下田市)

伊豆の情景 南伊豆

下田駅から徒歩20分ほどの「下田公園(城山公園)」は、北条氏が南伊豆の防衛として築城した山城の下田城の後を公園にしたものです。私が幼少のころは城山公園として親しまれていましたね。

園内の開国広場には、下田開港100年を記念して建立された開港記念碑があり、毎年5月の「黒船祭」には、黒船祭式典のメイン会場にもなります。

 

下田公園は下田港を見下ろす小高い丘の上にあり、冬には椿、春にはツツジ、初夏にはアジサイと花の景観が楽しめる10万坪にも及ぶ広大な自然公園です。

特に「アジサイ」は、50種15万株、300万輪といわれるアジサイが植栽されており、伊豆最大のアジサイ群生地で、下田を見下ろす公園一面がアジサイの群生エリアで、下田の街並みとアジサイとの景観が風情を醸し出してくれます。

 

また、下田公園手前のアジサイが植栽されている「ペリーロード」や、下田条約が結ばれた「了仙寺」に立ち寄り、ペリー来航時の歴史に触れることもできます。

開花時期やアジサイ祭り期間の情報は、「下田観光協会」のホームページに掲載されています。

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下田市「下田公園」黒船祭の開国記念式典
開国広場で黒船祭りの記念式典
下田市「下田公園」下田港を見下ろすアジサイ群
下田港を見下ろす
下田市「下田公園」公園内のアジサイ群
公園内のアジサイ
下田市「下田公園」公園内のアジサイ風景
公園西側斜面のアジサイ
下田市「下田公園」なまこ壁蔵とアジサイ
なまこ壁蔵の花風景
下田市「下田公園」黄昏時のペリーロードとアジサイ
黄昏時のペリーロド
下田市「下田公園」公園内の休息所
公園内の休息所
下田市「下田公園」斜面一面に咲くアジサイ
斜面一面を埋め尽くすアジサイ

 

アメリカジャスミン香る「了仙寺」(下田市)

伊豆の情景 南伊豆

1854年に日米和親条約付属下田条約が締結された下田市「了仙寺」は、別名「ジャスミン寺」とも呼ばれています。

5月には境内の1000株もの「アメリカジャスミン」が満開となり、紫色の花から発散される不思議な香りに境内が包まれます。

 

アメリカジャスミン(ニオイバンマツリ)は南アメリカ等が原産地で、下田では5月中旬に見ごろを迎え、7月と9月にも花を咲かせるそうです。

3メートルほどの低木に数多く咲く花は、咲初めは紫色で中心が白く、時間の経過とともに退色していき、最後には全体が白色になります。

 

花が咲く5月は、伊豆のお祭り探訪でご紹介しています「黒船祭り」(当ブログで掲載)が開催されます。

日米交渉の場として中心的な役割を果たした了仙寺は、黒船祭りでもメイン会場の一つに選ばれ、アメリカジャスミンの香りの中でイベントが開催されます。

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下田市「了仙寺」アメリカジャスミン
アメリカジャスミン
下田市「了仙寺」山門からの了仙寺を望む
山門付近より了仙寺を望む
下田市「了仙寺」境内のアメリカジャスミン
了仙寺境内側面より
下田市「了仙寺」境外まで埋め尽くすアメリカジャスミン
了仙寺境外を埋めるアメリカジャスミン
下田市「了仙寺」下田黒船祭参加者とアメリカジャスミン
下田黒船祭参加者とジャスミン
下田市「了仙寺」山門方向
山門方向を望む
下田市「了仙寺」境内のアメリカジャスミンの群落
アメリカジャスミンに埋まる境内

 

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