紅葉に囲まれた「化野念仏寺」
嵯峨野にある「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」は空海が創建し、のちに法然がねんぶつ道場を開いた浄土宗のお寺です。
平安時代以来の墓地で、境内にまつる八千体を超える石仏・石塔は、あだし野一帯に葬られた人々のお墓です。
化野(あだしの)の「あだし」は、はかない、むなしいとの意を含んでいるそうです。
何百年という歳月を得て無縁仏と化し、あだし野の山野に散乱埋没していた石仏を明治中期に地元の人々の協力で配置安祀したとのことです。
この無縁仏の霊にローソクをお供えする「千灯供養」(※)の光と闇と石仏が織りなす光景は、浄土具現の感があるとして、多くの参拝者があるそうです。
(※)毎年8月23、24の両日
みず子の霊を供養する茅屋根の小さなお堂の「みず子地蔵尊」の脇から続く「竹林の小径」は、手入れも行き届き一見の価値ありです。
秋には鮮やかに色づいた紅葉が境内を取り囲み、石仏とのコントラストの美しい風情が見られます。
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化野念仏寺入口近く | |
鐘楼 | |
西院河原脇の紅葉 | |
竹林の小径 | |
西院の河原を望む |
2016年2月18日