青紅葉も美しい「常寂光寺」
「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」は嵯峨野にある日蓮宗の仏教寺院で、小倉山の中腹に本堂、妙見堂、多宝塔(重要文化財)などが並んでおり、秋モミジ、春モミジでも知られる寺院です。
常寂光土に遊ぶような風情があることから「常寂光寺」と名付けられたといわれているように、茅葺の山門からの眺めや、小倉山から眺める嵯峨野の展望は一見の価値ありです。
秋は全山紅葉に包まれ、境内を埋め尽くす紅葉は京都屈指の紅葉の名所としても知られています。
小倉山の紅葉は、「小倉百人一首」の中に読まれている和歌の中にも登場し、藤原定家の「小倉山、峰の紅葉は、心あらば、今ひとたびの、みゆき待たなむ」(小倉山の峰の紅葉よ、もしお前に優しい心があるならば、もう一度行幸があるまで、散らずに美しいままで待っていてくれ)と詠まれたように、嵯峨野を代表する紅葉の名所です。
寺院近くに住むご老人と話す機会があり、今年の紅葉の出来を聞いたところ、10月後半から11月にかけて高めの気温が続いたために、例年に比べ出来は良くないとのこと。
紅葉の時期もいいが、春の新緑に映えるもみじもの景観も素晴らしいので、ぜひ春の時期にも訪れてほしいとのことでした。
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仁王門の紅葉 | |
モミジの絨毯からの鐘楼を望む | |
モミジの囲まれる鐘楼 | |
仁王門近くの紅葉林 | |
銀杏の黄葉と紅葉のグラデーション |
2016年2月6日