人生100年時代に向けた兼業・副業
2018年に厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」と、副業・兼業の禁止規定を削除した「モデル就業規則」を公表しています。
改定前のモデル就業規則には、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」の規定があり、ほとんどの企業は従業員の副業・兼業を禁止していました。
今回の改定で「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」が削除され、一方で「勤務時間外の副業・兼業を認める」条文が新設されました。
この改定を受け、企業の中には兼業・副業を認めるかたちで就業規則の改訂を進める企業も増えています。
以前の長時間労働時間の中では兼業・副業は考えられませんでしたが、今では残業時間の規制も強化され、時間にゆとりのある従業員も増えてきており、兼業・副業への関心も高まりつつあります。
「老後資金不足2000万円」問題が話題になって半年以上が経過します。
人生100年時代を見据えた場合、早めの対応策が望まれる中で、中高年従業員の副業・兼業の導入は一つの解決策といえるでしょう。
高齢社会研究財団が50歳~64歳の男性を対象に調査したところ、半数以上の人が副業を持ちたいとの回答だったそうです。
本業を続けながら、将来の起業・転職に向けた準備や試行も可能になります。
2020年2月15日