西伊豆
伊豆の情景 西伊豆
伊豆でよく見かけるなまこ壁で作られた社寺風建築の「岩科(いわしな)学校」は、明治13年築の小学校です。
正面上部に設けられたバルコニーなどの洋風デザインを取り入れた伊豆地区最古の小学校「岩科学校」は、日本では甲府の旧睦沢学校(明治8年)、松本の旧開智学校(明治9年)に次ぐ古いものとされ、昭和50年に国の重要文化財に指定されています。
学校内は見学コースが設けられており、当時使用されていた教科書や、人形を使った授業風景の再現など、当時の授業の一端に想いを馳せることができます。
岩科学校には、松崎町出身の漆喰鏝絵で名高い「入江長八」が手掛けた名作が見られます。中でも「西の間」は、床の間を太陽に見立てて赤壁にし、欄干に漆喰鏝絵で千羽鶴を描き、鶴が日の出に向かって飛翔する様を描き切っている長八の傑作の一つです。
<岩科学校へのアクセス>松崎から岩科学校へは、松崎バス停から東海バス「八木山」生き10分の「岩科学校」下車2分です。
松崎町岩科北側442
電話:0558-42-2675
開園:9時~17時(無休)
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岩科小学校校内入り口から |
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正面玄関 |
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岩科小学校の校歌 |
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人形を用いた当時の授業風景 |
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当時の教科書など |
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当時の卒業証書 |
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2階天井にある漆喰鏝絵の鳳凰 |
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2階西の間の長八作漆喰鏝絵・千羽鶴 |
2016年8月16日
伊豆の情景 西伊豆
伊豆は故郷ですが、「入江長八」の偉業に関しての知識はありませんでした。
写真旅で立ち寄った「伊豆の長八美術館(ちょうはちびじゅつかん)」内に展示されていた、入江長八の繊細で艶やかな漆喰鏝絵に感動したことをおぼえています。
長八が活躍した東京では、長八作の漆喰や細工の多くが失われ、松崎町に保存されていた作品が主なものとなり、美術館では長八の代表作60点余りが展示されています。
生来の手先の器用さを活かすことを目指したのか、12歳の時に松崎の左官に弟子入りし、19歳で江戸に向かい狩野派の絵を学び、その才能を発揮したようです。
漆喰を以て絵を描き、華麗な彩色を施し新機軸をひらいて、長八独特の芸術を完成したようです。
写真の「焙烙の静御前(ほうろくのしずかごぜん)」は、髪の毛1本々を繊細に描き切っており、その技術の高さには目を見張るものがあります。
「富岳」「三保の松原」など、伊豆から近い富士の情景を題材にした作品も見られ、その作品の広さにも驚かされます。
漆喰で作られた「なまこ壁」で知られている松崎町ですが、漆喰の芸術「鏝絵」は、松崎町史跡の「明治商家 中瀬邸」や「伊豆文邸」などでも見ることができます。
散歩内の範囲にありますので、足を延ばしてみましょう。
所在地:静岡県賀茂郡松崎町松崎23(地図)
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長八美術館 |
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鏝と漆喰の芸術家「伊豆の長八」 |
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館内の一部 |
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染料の一部 |
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佐官鏝のいろいろ |
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白の漆喰から色づけの過程 |
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静御前 |
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ランプ掛けの龍 |
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焙烙の静御前 |
2016年7月16日
伊豆の情景 西伊豆
毎年4月4日に船祭りとして天下の奇祭といわれる「大瀬まつり」が、沼津市「大瀬神社」でおこなわれます。
この祭りの最大の見どころは、「チャンチャラおかしー、チャラおかしー」のお囃子に合わせて女装した青年たちが、華やかに飾り付けられた漁船の上で繰り広げる「勇み踊り」にあります。
大漁を祈るために始められたとされる「勇み踊り」は、長襦袢を身に着け女装した男性が、大漁旗で飾り付けられた漁船上で踊るもので、日の丸の扇子を両手に持ち、お囃子に合わせて一斉に踊ります。
祭り舟は内浦漁港から大瀬崎の大瀬神社まで駿河湾を航行し、天気の良い日は冠雪した富士山を背景に「勇み踊り」を踊る祭り舟を見ることができます。
出航前の内浦漁港では、白粉の化粧を施してもらう青年等の光景も見られて面白いですね。
大瀬崎の大瀬桟橋に集合した女装の若集は、お囃子に合わせ「勇み踊り」を踊りながら、大瀬神社に参拝します。
地図を見る
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大瀬神社参拝後に帰港する祭り船 |
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祭り船と富士山 |
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化粧をする若衆 |
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女装した青年のポーズ |
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出航前の「勇み踊り」の練習 |
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船上での勇み踊り |
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お囃子に合わせて日の丸の扇子を振る |
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女性もお祭りに参加 |
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富士山を背景にポーズする若集 |
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扇子を打ち振る勇ましい(?)青年 |
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大瀬崎でのパフォーマンス |
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お祭り船と富士山 |
2016年4月7日
伊豆の情景 西伊豆
松崎町の「那賀川」の桜並木は川沿いに沿って1キロほど続き、西伊豆でも知られた桜名所の一つで、桜並木と並行する田んぼのお花畑とマッチし、春爛漫の景観を楽しめます。
田んぼのお花畑はポピーが主ですが、懐かしい「レンゲ」の群生も見られ、また桜並木の川沿いには、菜の花の群落もあり、定番の桜と菜の花のコラボレーションも楽しめます。
出店等はありませんが、桜並木の中ほどコンビニがありますので、買い物やトイレに便利です。交通手段は、松崎と下田間のバス便を利用するほか、2か所ある無料の駐車場が利用できます。
松崎町には、漆喰鏝絵の「伊豆の長八美術館」、国指定の「重要文化財仁科学校」や「なまこ壁通り」など、見どころがたくさんありますので足を運ぶのも良いでしょう。
桜情報は「松崎町観光協会」のホームページで確認しましょう。
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那珂川上流の桜並木と菜の花 |
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菜の花と桜並木 |
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那珂川中流域の桜並木 |
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那珂川脇のお花畑 |
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お花畑を走る |
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見上げる幼児 |
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大沢温泉の桜 |
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那珂川下流域の桜並木 |
2016年3月22日
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