明治の呉服商「 中瀬邸」(松崎町)
松崎町那賀川下流の「ときわ橋」のたもとに建つ「中瀬家」は、絹織物から洋織物まで衣料品を幅広く扱っていたとされる呉服商依田直吉邸で、明治20年築の邸宅です。
母屋と両脇の土蔵はなまこ壁に彩られ、内部の太い柱や梁、贅沢な素材や細工は、当時の松崎の豪商の繁栄ぶりを垣間見ることができます。
母屋脇の土蔵には、現代の名工といわれる「山本勘一」が手掛けた龍虎1対の漆喰鏝絵が扉に見られます。
母屋には帳場が再現され、当時の道具や調度品が展示されています。
母屋や土蔵など7棟からなる中瀬邸は、昭和63年に松崎町が買い取り保存・展示しており、資料展示の他にも地場産品のお土産も売っています。
母屋奥に中庭などを見渡せる喫茶コーナーがありますので、疲れた足を休めるのによいでしょう。
松崎町松崎315-1(地図)
松崎町バスセンターから徒歩15分ほどにあり、近くの「長八美術館」や「伊豆文邸」などを見学後に立ち寄ることができる近さです。
営業時間:9:00~17:00(無休)
電話:0556-43-0587
漆喰鏝絵が施された「ときわ橋」 | |
中瀬邸正面 | |
中瀬邸の側面から | |
織物の展示 | |
入り口脇の人力車 | |
現代の名工「山本勘一」作の鏝絵の龍虎 | |
母屋脇の土蔵扉の漆喰鏝絵の龍虎 |
2016年12月13日