写真のお話「ボケ効果の魅力」
写真を魅力的に見せる手法として、人間の目では見ることが出来ない画像を表現することができる写真の技法として「ボケ効果」があります。
花一輪に焦点を合わせる | |
花と昆虫を強調し周囲をボカス | |
前ボケを活かす | |
背景に大きな円ボケを作り主役を強調 | |
背景に小さな円ボケを散りばめる | |
主役外の周辺をぼかす | |
中心人物強調のため以外をボカス | |
人物の後方画面をソフトにボカス | |
前後のボケを利用 | |
花2輪を強調 | |
中心の花房以外をソフトにボカス | |
メジロ以外の背景をソフトにボカス |
ボケ効果の目的の一つに、撮りたい被写体(花や人物)にピントを合わせてシャープに写し、その他画面に入る煩雑なものをボカして、被写体をより美しく強調する手法です。
このボケの手法は、被写体の前をボカス「前ボケ」や後ろをボカス「後ボケ」や、前後をボカス方法も良く使います。
ボケ効果は主役の引き立て役として用いますが、主役を引きたてるためにボケの色調も重要になります。
ボケの色彩が主役と同系色の場合や、異なった色彩を選んで撮るなど、被写体により異なりますが個人の好みにもよります。
通常、ボケ効果を利用して撮る場合は、全体的に露出をプラス補正(明るめ)して撮ることがポイントになります。
特に花が被写体の場合は、明るくソフトに撮ることがポイントです。
ボケの効果を出すためには、被写界深度(F値)の設定(F値の数値を小さく)と、焦点距離の設定(望遠効果)により、ボケ効果の強弱を調整します。
例えば、望遠効果を効かせるほど、またF値を小さくするほどボケ効果は多くなります。
花や昆虫などを撮るために接写レンズ(マクロレンズ)等を活用しますが、この場合はボケ効果を最大限生かした撮影が可能になります。
2015年9月6日