伝統引き継ぐ「雛のつるし飾り」(東伊豆町)
伊豆稲取温泉では、1月末から3月末までの2か月間、桃の節句を祝い「雛のつるし飾り」のイベント行事が行われます。
この風習は、江戸時代後期から伊豆稲取地方の風習として根付き、長女の初節句に無病息災、良縁を祈願し始められたものです。名称のいわれはいろいろあるようですが、稲取の人は「ツルシ」と呼んでいたそうです。
観光化により「雛のつるし飾り」と呼ばれるようになり、また縁起をかつぎ「つるし」を「吊るし」と呼ばないようにしています。
つるし飾りは、直径30㎝ほどのさげわに170㎝ほどの長さでつるされ、飾りの数は3,5・・・のように奇数で組み上げられます。
桃(長寿)、猿っこ(魔除け)、三角(薬袋、香袋)をベースに50種の細工があるそうです。今では、模造品排除のため品質基準を設けて(「稲取ももの会」表示など)制作しており、確認しての購入をお勧めします。
つるし飾りは数か所で見られますが、写真のつるし飾りは「文化公園 雛の館」の展示の一部を撮ったものです。それぞれ展示内容が異なりますので、時間のある方は回ってみるのもよいでしょう。
2014年3月18日