個人型確定拠出年金とNISA

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非課税メリットのある「NISA」で、すでに積み立てを行っている人の中で、新たに「個人型確定拠出年金」(愛称:「iDeCo イデコ」)でも積立できないか考えている人もいると思います。

 

GUM05_CL09050_buroguまた、資金的余裕がないために、NISAが確定拠出年金のどちらを優先すべきか悩んでいるケースもあると思います。

ここで両制度のポイントを比較してみましょう。

 

Q,それぞれ税制上のメリットは

確定拠出年金とNISAを比べれば、確定拠出年金の方が税制上は有利となります。

いずれも運用益が非課税という点では同じですが、確定拠出年金の掛金は全額が所得控除の対象となるので、所得税と住民税の負担が軽くなるという大きなメリットがあります。

NISAには、この所得控除というメリットは残念ながらありません。

 

Q,預け替えや引き出しの自由度は

NISAで投資した商品はいつでも売却し現金化できますが、確定拠出年金では他の商品への預け替えは自由ですが、少なくとも60歳になるまで資金を引き出すことはできません。

これは確定拠出年金はあくまでも老後のための年金制度であり、60歳前の結婚や住宅取得、子供の教育費のために、その資金を使うことはできません。

 

上記を考慮すると、60歳まで継続して拠出できる資金の範囲で確定拠出年金に加入
(例えば、毎月5000円などのあまり負担のかからない範囲で)し、残りの余裕資金でNISAを利用する方法もあります。

 

あまり資金的に余裕がない場合は、将来のライフイベントで必要な資金を考えると、現段階では確定拠出年金に加入せず、NISAなどを優先したほうがよいでしょう。

 

<個人型確定拠出年金とNISAの比較>

個人型確定拠出年金

NISA

払出し 原則60歳以降 いつでも可
拠出時 所得税・住民税は非課税
(全額所得控除の対象)
課税後の資金で投資
運用益 非課税
(最長70歳まで運用が可能)
非課税(最長5年※)
投資限度額 月1万2000円
(年間14万4000円など)
年間120万円※
(最大600万円※)

※非課税期間の年数や投資限度額の異なる制度の導入が予定されています。

 

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