メンタルヘルス「罹患と症状」

基本的に予防・早期発見はかなり困難と言われていますが、行動の変化に気づいたらすぐに産業医等に相談することが重要です。

ET115_L_jimusho_brQ、症状の見分けが難しいと言われていますが、なりやすい人とは
うつ病などの心の病の特徴として、自分が病気であることの自覚がないことです。一般的にうつ病等の心の病の多くは、先に身体面や行動面にサインが現れます。

身体面のサインは本人が打ち明けてくれなければなかなか外部からは分かりませんが、行動面のサインは日頃から身近に接する上司や、同僚等が十分観察している場合は、多くの場合気づくことができるといわれています。

一般的にうつ病にかかりやすい人は、真面目、几帳面、他者に気を使う人など、いわゆる社内で「いい人」、「できる人」といわれています。

仕事の責任度が増したり、成績が落ちたりした場合は、その責任度の強さが裏目になり、精神的な重圧に耐えきれなくなるという経緯での発症が典型的な例になります。

Q、具体的な行動面のサインとは
行動的なサインで最も分かりやすいのが、出勤の状況の乱れといわれています。遅刻しない人が遅刻を繰り返すようになったり、有給休暇取得以外に休まなかった人が、当日休暇を申し出るとの行動が続いた場合は要注意です。

うつ病は朝方に特に調子が悪い傾向にあるため、このような傾向が表れ始めた場合は初期症状を疑う必要があります。

行動面のサインとして次のようなものがあります。
<出勤状況>
・遅刻、欠勤の増加など
<業務内容>
・集中力・能率の低下、ミスの増加など
<対人関係>
・協調性の低下、もめごとの増加など
<日常生活>
・生活時間の不規則化、睡眠時間の乱れ、生活態度の乱れなど
<逸脱行動>
・アルコール依存症、ギャンブル、暴力など
(2013.3.25)