厚年基金廃止議論「代行返上」
基金からの代行返上には、「代行返上」の方法と「解散」の方法があります。
＜代行返上とは＞
厚生年金基金が行っている代行給付に係る支給義務を国に移転し、上乗せ部分の支給義務を規約型または基金型の確定給付企業年金が承継することです
。
バブル崩壊後の運用環境の悪化により
、大企業から次々に代行返上した経緯があります。
＜代行返上（将来分返上）に必要な手続き＞
代行返上するには、以下の手続きが必要となります。
①代議員の議決代議員定数の３／４以上の多数による議決を得ていること。
②事業主の同意（全設立事業所の事業主の３／４以上の同意を得ていること）。
③加入員の同意（加入員総数の３／４以上の同意を得ていること）。
④受給者への説明（全受給者に対して、代行返上理由等について事前に十分な説明を行っていること）。
通常は、将来分返上認可から過去分返上認可を得て、最低責任準備金の納付までに数年の事務手続期間を要します。
（２０１３．３．１５）
