メンタルヘルス「新型うつ病とは」

メンタルヘルスを語る場合に、従来型うつ病と新型(現代型)うつ病が出てきます。以下にそれぞれの代表的な特徴を示します。

FF045_L_burogu_brQ、従来型うつ病とは
従来型のうつ病は、特に40代から50代の中高年に多く見られます。特に性格が几帳面で、自分に厳しく周囲への気遣いに長け、社会的規範を重視するなどの人が、何等かの障害等が原因 で、非常に強い落ち込みや意欲の低下で、職務遂行能力が大幅に低下し、それでも強い責任感からなんとか仕事をやりとげようと無理を重ね、その結果疲弊しきってしまうというものです。

自分に能力が足りず、周りに迷惑をかけているという自責感から、休みの日でも楽しむこともできず、落ち込む状態が続くということになります。

Q、新型うつ病とは
新型うつ病は、20代から30代が中心となります。性格的に自身の考えにこだわりが強い、根拠のない自信を持ったり、社会的規範などはストレスと感じて嫌う、どちらかというと仕事熱心ではないなどが挙げられます。

症状としては、なんとなく体の調子が悪い、ちょっと体がだるくて仕事に行く気になれないなど漠然とした症状が中心で、どこまでが病気で、どこまでが本人の性格の問題なのか区別がつかないのが特徴の一つです。

その他、会社を休むと症状が和らぎ気分転換に外出 したりしますが、症状の軽減で出社し、また悪化して休むというパターンを繰り返すというケースが 多くみられます。

また、仕事がうまくいかないのは上司・先輩の指導が悪いからだという、内証に欠ける性格が強くでるケースもあり、この場合は自分がうつ病であることを悲劇的に公表し、会社に過度の配慮を要求することもあります。
(2013.2.15)