DC活用の老後資金「預金や保険での運用」

資産運用の必要性は理解しているが、どうしても運用のリスクをとるのが怖いという方も多いと思います。

 

DZ089_L_jimusho_brこうした方の場合は、元本確保型商品が検討の候補になります。

確定拠出年金では、元本確保型商品として定期預金と保険商品がラインアップされているのが一般的です。

 

金利がゼロに近い現在でも、掛金が所得控除になるメリットを考慮すれば、元本確保型商品だけで運用してもメリットはあります。

元本確保型商品のなかで保険商品を選ぶ場合は幾つかの注意点を理解することが重要です。

 

Q、保険商品の注意点とは

保険商品は、同期間の定期預金に比べれば、金利は一般的に高いことが多いですが、債権で運用する仕組みのため、金利上昇局面で他の商品に預け替えするために解約すると
、解約控除が適用され元本割れすることがありますので注意が必要です。

 

この解約控除は、保険商品の購入時に比べ解約時までの金利上昇幅が大きいほど、および残存期間が長いほど大きくなります。

ただし、60歳以降に一時金などで給付を受けるために解約する場合は、解約控除は適用されずに、預金期間に応じた金利が付きます。

 

Q、定期預金の場合は

定期預金は解約理由を問わず、中途解約利率が適用されますが、元本保証で預け替えが
できます。

このため、投資タイミングを待つため、リスクのない商品に預けておきたい場合などには保険商品より使い勝手がよいです。

 

超低金利の現在では、預入時の金利に長期にわたって縛られ続けないように、満期の短いものを優先した方が無難でしょう。