崩れる「ミドル転職の壁」

これまでミドルになると求人が減るという「35歳の壁」説がささやかれていましたが、最近はベンチャー企業等を中心に採用意欲が高まり、35歳の壁は崩れたともいわれるようになりました。

 

DZ164_L_jimusho_br35歳以上の求職者に対して、求人側の企業は「上司との年齢が逆転するから採用しづらい」等の理由で、採用をためらうことが現実に多かったと思われます。

 

人材サービス大手のエン・ジャパンが約280社にアンケート調査をしたところ、直近3年以内に35歳以上の人を採用した企業は83%で、今後ミドルを採用したいとの回答は81%にも上がったということです。

 

総務省の労働力調査で、20歳から34歳の労働力人口は、2005年の2029万人から10年後には1609万人まで縮小しており、この人口構造の急変がミドル層の追い風にもなっていると思われます。

雇用のミスマッチが深刻な現状においては、社外で通用するようにキャリアを磨き、新天地に挑む姿勢を培うことが重要であることは変わりませんが、明るさが見えてきました。