ぶらり旅・播磨・北近畿紀行「余部鉄橋」
兵庫県香住町の「余部(あまるべ)鉄橋」は、JR山陰本線の鎧駅と餘部駅間の餘部駅近くに位置する鉄橋です。
JR山陰本線の路線図 | |
旧余部鉄橋 | |
餘部駅(左が旧余部鉄橋の一部) | |
旧余部鉄橋の線路の一部 | |
餘部駅からの風景 | |
新余部鉄橋下の慰霊碑 | |
残された旧余部鉄橋の橋脚 |
余部鉄橋は、全長309.4m、橋の高さ41.5mで、トレッスル鉄橋としては日本一の規模を誇っています。
明治42年に着工し、アメリカより輸入した鉄材を使用し、当時最高の技術を駆使して、明治45年1月に完成。
余部鉄橋は列車運行規制風速が20m/Sに規制されており、風の強い冬季には度々運休が発生したようです。
この為、様々な強風対策が考えられたようですが、最終的には現在のコンクリート製の新橋梁に架け替えられました。
風速30メートルにも耐えられる新余部鉄橋は、平成22年8月12日から運用を開始。
旧余部鉄橋は、当時の橋脚の一部と線路の一部が残され、展望施設「空の駅」として当時を忍ぶことが出来ます。
余部の人たちの様々な運動や熱意で完成した駅ですが、駅の工事中、地元の人の献身的な働きもあったようです。
今回鎧駅から余部駅まで電車に乗りましたが、かなりの距離があり、当時の人の苦労が分かるような気がしました。
余部鉄橋は昭和61年12月28日午後1時25分頃、福知山発の下り回送列車が余部鉄橋を走行中、最大風速33メートルの突風にあおられて客車7両が41メートル下に転落し、カニ加工工場と民家を直撃、6名の死亡者をだした事故でも知られています。
鉄橋の下には亡くなられた方の慰霊碑があり、当時の事故の悲惨さを伝えています。
2015年6月18日