ぶらり旅・春の南東北花紀行「福島県 花見山公園」
春の花風景が桃源郷のようだといわれている福島県の「花見山公園」は、園芸農家の私有地を開放した花の名所です。
大正15年に養蚕農家の副業として花を植え始めたのが始まりで、植栽された花木が増え山全体を覆うようになったものだそうです。
何時しか山を見せてほしいという人が増えて、昭和34年に「花見山公園」として一般に無料で開放しています。
花木等の切り花を都心の市場に出して生計を立てているそうですが、大勢の人に無償で提供している心得に頭が下がります。
花見山公園を所持している園芸農家のサイトを拝見しても、その思いが伝わってきます。
花見山公園が花園となる時期の写真や映像は、写真専門誌やテレビで度々紹介されますので、ご存知の方も多いと思います。
特に春には、梅、桃、ソメイヨシノ、レンギョ、ボケ、モクレン等が咲きそろい、タイミングが良ければ数種類の花木が一斉に咲きそろった景観が見られます。
ピーク時には、見学コースの道筋が観光客で切れ目なく埋まるそうですから大変です。
今回は見頃が10日余り過ぎた頃の訪問となりましたが、それでも見事な光景でした。
訪れていた観光客は多い(観光バス10台ほど)と思いましたが、ピーク時に比べれば訪問者は数分の一ということ。
福島駅からシャトルバスが出ていますので、バスの利用が賢明で車は避けたほうがいいですね。
2015年5月14日