リスクに備える「個人賠償責任保険」
自転車による事故の増加を受け、東京都は2020年4月から自転車事故に対応する保険に加入することを義務化しました。
平成25年に神戸市で発生した自転車事故では、加害者の小学生の親に9500万円の支払いを命ずる神戸地裁の判決が言い渡されています。
自転車による事故の増加と、億円に近い損害賠償額の支払いを命じる判決(※)がでてから「個人賠償責任保険」への関心が高まりました。
※判決例:神戸市以外では、2008年東京で9226万円、2014年東京で4746万円
現在居住している近くの商店街で、スマホを見ながら自転車に乗っていた女子大生の自転車が高齢者との接触事故をおこし、高齢者が死亡するという事故があり、しばらくは地域の話題となりました。(居住区の神奈川県では東京都に先駆けて保険への加入が義務化されました)
スピードを出した自転車にひやりとしたことが幾度かあることを考えると、リスク管理としての保険への関心が高まります。
個人賠償責任保険は自転車事故以外にも、飼い犬が他人に怪我をさせたり、スポーツ中に他人に怪我をさせたりしたときにも補償され、補償範囲が広い保険です。
Q,加入する場合の確認ポイントは
自転車保険と呼ばれる保険は、事故による自分の怪我を補償する交通傷害保険と、相手への補償である個人賠償責任保険を組み合わせたものが多く、補償目的で選択します。
自動車保険や傷害保険、火災保険などの損害保険に加入中の人は、特約で補償をプラスするのがお得です。
個人賠償責任保険は世帯で1つ入っていれば、家族全員が補償対象となります。
その他、加入時のポイントとして、補償額を1億円以上か無制限とすることと、事故の時に保険会社が示談交渉する特約付きが理想です。
Q,保険料は
個人賠償責任保険だけなら、月に100円から数百円で入れます。
高額の賠償金で家計が破綻するような事態を招かないよう、個人賠償責任保険に加入しましょう。
2020年4月13日