メンタルヘルス「再発防止へ」

職場復帰する社員は、超えるべき大きな3つの壁があると言われています。

FF051_L_burogu_br1つ目は「長欠感情の壁」と言われているもので、療養後久しぶりに出社することに対する様々な不安を抱えることです。

2つ目は「職場滞在の壁」といわれており、最初は業務負荷が軽減されていますので、周囲の仕事の多忙さが目に入り、そのギャップに悩むことです。

3つ目は「パフォーマンス回復の壁」と言われ、本来の役割を果たせるかどうかで悩むものです。療養期間が長くなればなるほど、この壁が高くなることになります。

復帰後の精神的な負担の中で、周囲に対する配慮から、禁止事項の残業をしたり、周囲の社員の心無い対応に悩んで再発するケースが多くあります。うつ病にかかる社員は、一般に責任感が強く仕事に早く戻りたいという意識が強いのが特徴です。この為、現実とのギャップ に敏感となります。

職場復帰支援プログラム実施の他に、管理監督者や一般社員へのメンタルヘルス教育を実施して、正しいメンタルヘルスの知識を取得するなど、再発防止に向けた仕組みづくりが大切になります。

再発防止として、職場復帰支援プログラムに以下の7項目を挙げてフォローアップを促して います。
①疾患の再燃・再発、新しい問題等の有無の確認。
②勤務状況等及び業務遂行能力の評価。
③職場復帰支援プログラムの実施状況の確認。
④治療状況の確認。
⑤職場復帰プランの評価と見直し。
⑥職場環境等の改善等。
⑦管理監督者、同僚等への配慮。
(2013.6.15)