メンタルヘルス「退職への対応」

職場復帰、休業を繰り返した後、退職または解雇に至るケースも珍しくありません。 このような場合の対応はどうすればよいのでしょうか。

FF016_L_burogu_br社員から退職する申し出があった場合は、本人の意志であれば認めざるを得ませんが、企業内のルールに照らし合わせたうえで、管理監督者はもちろんのこと、産業医や主治医にも良く意見を聞き、退職を認めるかを判断することが重要になります。

退職する社員は、経済的な不安や社会的な不安があります。異なる企業への職場復帰は精神的な重圧が増し困難が予測されます。当面の経済的な手当として傷病手当金の考慮や、場合によっては障害年金等の中期的な経済補填も考慮する必要があります。

退職後まで責任が持てないと考えたくなりますが、退職後の社員の行動により労災訴訟にまで発展するケースもあります。
(2013年8月15日)